キッズ
トレーニング

子供の身体能力、運動能力が著しく発達する時期をゴールデンエイジといい、5〜12歳の年代を指すとされています。
具体的には年長～小学6年生の期間で、身体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えられる貴重な年代になります。

また、5歳と12歳では身体的違いが大きいため、次の2つの時期に分ける場合もあります。

・神経系統が著しく発達する「プレ・ゴールデンエイジ（およそ5～9歳）」
・人生のなかで最も運動神経が発達する時期といわれている「ゴールデンエイジ（およそ10～12歳）」

神経系は12歳でほぼ100%に達します。
運動神経は遺伝ではなく、適切な運動経験を積むことでさまざまな神経回路を形成することができます。

最近、子供たちの運動不足が目立つようになり、身体活動量低下、体力の低下、 小児肥満の増加などの問題点が注目されています。
そこで、上記に挙げた問題の解決が期待できるのが「キッズトレーニング」になります。

●キッズトレーニングを行う目的

・パフォーマンスの向上

スポーツパフォーマンスの向上には、大きく「体力（フィジカル）」「技術（テクニック）」「心理（メンタル）」「戦術」の4つに分類できます。
これらの4要素の土台になるのが体力です。
体力が無ければ、技術、心理、戦術をうまく活用できません。
キッズトレーニングでは、土台である基礎体力を身につけて、 スポーツパフォーマンス向上にげていきます。

・ケガの予防

キッズトレーニングによって、身体を正しく動けるようにしておくことで筋肉や関節などにかかる負担を軽減できます。
また、筋力の低下から起こる転倒もリスクを下げられるため、ケガの予防が期待できます。

・バリエーションが増える

複数のスポーツを経験することで、動きのバリエーションが増えていきます。
脳が活性化され、自分の思った通りに身体を動かせるようなります。
特に、神経の発達が著しいプレ・ゴールデンエイジは、さまざまな運動をさせることが大切です。

キッズトレーニングでは、次のようなメニューを行っています。

●正しいフォームの指導

それぞれの競技に合わせた、正しいフォームや身体の使い方を指導します。

たとえトレーニングを頑張っていたとしても、フォームが悪いと効果を十分得られません。
また、間違った身体の使い方をしていると、ケガのリスクが高まります。

一人ひとりに合った運動メニューやケアの方法などをアドバイスし、ケガや故障の予防、パフォーマンス向上につなげていきます。

●自重トレーニング

自分の体重を負荷として利用するトレーニングを「自重トレーニング」といいます。
自重トレーニングの例として「プッシュアップ（腕立て伏せ）」「クランチ（通常の起き上がる腹筋）」「スクワット」などが挙げられます。

自重トレーニングは、器具を使用した筋トレよりも身体をコントロールしやすいというメリットがあります。
また、重りを使わないために、筋肉や関節に負荷がかかり過ぎず、身体に優しいトレーニング方法といえます。

●体幹の強化

腹筋や背筋をバランス良く鍛えていきます。
体幹を強化することで、安定して運動できるようになります。
スポーツのパフォーマンス向上をはじめ、身体のバランスが良くなるために、日常生活での転倒やケガの予防にも効果的です。

●瞬発力の強化

スクワットや垂直跳びを中心に、瞬発力の強化に努めます。
筋力の強化はもちろんのこと、垂直跳びによって着地時に衝撃を吸収する動きも身に付けられます。
トレーニング効果を十分に得られるよう、正しいフォームで行えるように指導いたします。

●柔軟性の強化

関節を動かしながらストレッチしていく方法を「ムービングストレッチ」といいます。
筋肉をじっくりと伸ばしていく静的ストレッチと比較して、ムービングストレッチは身体の連動性を高められるようになっています。
インナーマッスルまでストレッチが加わり、身体を動かすことで筋温が高まるため、特にウォーミングアップに適したストレッチ方法といえます。

キッズトレーニングのメリットとして、次のようなことが挙げられます。

●体幹の強化

キッズトレーニングによって、腹筋や背筋、足腰など体幹の筋力が強化されます。
体幹が強化されると、姿勢の改善やスポーツの技術向上が期待できます。
また、背中を伸ばした姿勢を楽に維持できるため、集中力が上がり、学習意欲が向上するとも言われています。

●瞬発力の強化

スクワットや垂直跳びといったトレーニングで、瞬発力を高められます。
スポーツにおいては、一瞬のスピードがあるかないかはとても重要な要素となります。
また、瞬発的な動きがとれることは、転倒の予防にもつながります。

●柔軟性の向上

ストレッチやトレーニングによって、身体の柔軟性が高まります。
筋肉がやわらかくなり、関節も動かしやすくなるため、ケガ予防につながります。
また、柔軟性の向上は、運動能力のアップにもつながります。
加えて、血液の流れが良くなるために、代謝の向上（肥満の改善・予防）や疲労回復にも効果を期待できます。

キッズトレーニングを早めに実践していただくメリットは、運動能力の向上だけにとどまりません。
大人になる前の基礎体力が身につくため、後々の生活習慣病の予防にもつながることが考えられます。

小・中学生で重い負荷をかけたトレーニングを行ってしまいますと成長の妨げになりかねません。
実際に子供たちが日頃行っているトレーニングを実演してもらうと間違いだらけの場合もあります。

間違ったフォームでトレーニングを行うことで、間違った筋肉がついてしまいパフォーマンスの向上の効率が悪くなったり、ケガをしやすい身体になってしまったりする恐れもあります。
まずトレーニングフォームをしっかりと身に付け、そして行うトレーニングは自重をうまく利用し、可動域を増やし、なおかつ正しい筋肉の使い方を身に付けてもらう。

更に、今まで動かせていなかった筋肉をうまく使えるようにして、より質の高い運動パフォーマンスを発揮できる身体作りを目指します。

当院では、こんな学生さんにオススメしております。

・成績が伸び悩んで行き詰まってしまっている
・スポーツは苦手だけど身体は動かしたい
・周りには内緒でできなかったことをできるようにしたい
・習い事はしたいけど大人数でやるのは嫌だ
・お子さんに何か運動させたいと思っている方